その永遠の一秒に〜
浜田省吾は、自分にとっては微妙なアーティスト。
最初は嫌いでその後凄くハマって好きになった日本のアーティストは多い。サザンオールスターズ、佐野元春、尾崎豊はそのパターン。曲調のインパクトが強い場合に最初は遠目に見てしまうのかもしれない。
その点、浜田省吾は最初から違和感が無かったが、その後それ程夢中になることも無く淡々と過ぎていった。そんな中でも「J.Boy」は素晴らしくて聴き入ったこともあったが、それ以外のアルバムはほとんど知らない。
今回たまたま聴いたこのアルバムで良かったのは「初秋」という情緒あふれる曲だが、印象的だったのは「星の指輪」という曲。
髪をとかし化粧して 一番好きな服を着て 子供達お袋にあずけて 出かけよう今夜
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若い頃の計画(ゆめ)なんてもう思い出せない 忙しいだけの仕事に追われているうちに
彼の曲は過去の良き時代を、忙殺される現在に振り返って懐かしむような多いのかもしれない。いわゆる「夜空ノムコウ」のパターンだ。ただし冷静に考えてみれば、普通の会社員として働いているわけでは無いにも関わらずこういった詩を歌っていることに違和感を感じない、いやむしろ共感してしまう自分が不思議だったりする。まあそれが音楽というか芸術なんだろうけど。
- アーティスト: 浜田省吾
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 1993/09/06
- メディア: CD
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