スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

決断力

羽生善治氏のこの本は、将棋とは関係なく面白いという評判だったが、やっと読んだ。
そもそも将棋好きな人ではなく、会社員とかも読者の対象として書かれている本のようであり、非常にすんなりとうなずける部分が多い。一般的な人生訓のような位置付けの本と考えた方がいい。
章立てはいかのようになっている。

  • 第1章 勝機は誰にもある
  • 第2章 直感の七割は正しい
  • 第3章 勝負に生かす「集中力」
  • 第4章 「選ぶ」情報、「捨てる」情報
  • 第5章 才能とは、継続できる情熱である



「決断するときは、たとえ危険でも単純で、簡単な方法を選ぶ」というように、とても分かりやすい表現で上手くあらわしているところが多いのだが、一カ所だけ異質で印象に残った所がある。

将棋だけの世界に入っていると、そこは狂気の世界なのだ...一度そういう世界に入ってしまったらもう戻ってくることは出来ないと思う。入り口はあるけれど出口はないのだ。私自身、アクセルを踏み込むのを躊躇している部分がある。経験からも、一年なり二年なり、ずっと毎日将棋のことだけを考えていると、だんだん頭がおかしくなってくるのが分かる。入り口は見えるけど、一応入らないでおこうと思っている。

この部分については本物の「怖さ」を感じる。

決断力