スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

卒業の朝

ケビン・クライン主演、マイケル・ホフマン監督の作品。
最初は「生意気な生徒を教師の熱意で変えていく」というお決まりのパターンかと思ったが、実はこの映画は人の更生を描いているのでは無く、「教育が政治・経済(者)を変えることの限界」を突きつけている。
道徳的で崇高な考え方は重要であり、結局人はいつか自分自身で内面のそういった部分と向き合わなければならなくなる...と映画では問いながらも、それが本当なのか、そしてそれが重要なのかということに躊躇しているという面を素直に表現している。
場面場面において派手さは無く、全体的に大人しい展開であるが、それが逆に問題提起を分かりやすくしている。

卒業の朝 [DVD]