スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

シンドラーのリスト

スティーヴン・スピルバーグ監督作品であり、アカデミー賞を受賞(作品賞、監督賞、脚色賞、撮影賞、編集賞美術賞、作曲賞)した名作。
全てのエピソードが実話なのかは不明だが、救われたユダヤ人がいたことは確かで、戦争の悲惨さを伝えるということでは非常に優れた映画。全編ほぼモノクロだが、この表現は成功している。記録的映画的な色合いがはっきりしているのがいい。


今回改めて感じたことは、戦争のような異常時において「多くの人間がその時の立場で悲惨な事が出来る」ということ。大勢に巻き込まれればそもそも持っているかもしれない「善悪」の感覚は意味の無いものになっていく。
オスカー・シンドラーは何故「救う」ことを追求できたのだろうか。そしてその感覚がどんな状況においても大勢を占めることが未来においてもあり得ないのだろうか...つまり戦争が本当に無くなることは無いのだろうか、この矛盾の解決は難しい。
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