スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

明日の記憶

記憶を徐々に失っていく物語は多い(かもしれない)。失われているものは、「記憶」であったり、「視力」であったり、「知力」であったりもするが。
前半は、ちょっと単純な展開だな、と感じたが、後半になって主人公が子供のように泣くところから俄然面白くなってくる。ここからが精神の再生の物語になってきて、映画の主張の中心をなしている。ただし、最後まで分かりやすい救いが訪れないのが悲しい。
渡辺謙樋口可南子ともに存在感はあるが、強いて言えばもっと合った俳優、つまり弱い部分を自然に持っているような配役の方がいいかもしれない、とも感じる。
映画の最初に時間的な最後を示しているが、映画自体の終わり方にその深みが若干浅いのでは、という不満が残るものの、まあ悪くは無い映画だった。
明日の記憶