スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

仕事の裏切り「なぜ、私たちは働くのか」

変なタイトルだな、と思いながらも最初の方がなかなか興味深かったので読んでみた。
「なぜ働くのか、仕事の意味はどこにあるのか」といったことを歴史的な観点を加えながら本質追求を行っている。
非常に読みやすく分かりやすいと思うが、途中からは冗長な感じもしていて、研究用の本という印象が強くなってくる。


結局は、最後の方の表現が重要だと思う。

今日、仕事が多くの人生を支配しているのは、人間には、これほど多くの選択をするための能力がまだ完全に発達していないからだろう。アリストテレスが言うように、私たちはいかにして自由を使うかをまだ習得していないのだ。
...
より大きな問題は、私たちがどのような人生を望んでいるか、また私たちがその人生のために何かを諦める用意があるか、ということである。別の言い方をすれば、今の人生は、そのために私たちが諦めたものに値するほどのものなのか、ということだ。

そうだろうな。歳とともに選択肢が減るような感じがして、そんなに簡単に諦めにくくなるのが問題だ。そして、自由をうまく使う術を知っている人はやはり少ない。


仕事の裏切り なぜ、私たちは働くのか