スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

「知の衰退」からいかに脱出するか?

大前研一著作の本。
日本人は個々ではそれなりに優秀なのに、集団となるととたんにIQが下がる。こういった日本の現状への問題認識から書き始めているようでありながら、実際には日本人個々の新たな認識を促している、という内容。
特に、現代の個人には「英語、IT、ファイナンス」という三つが特に重要であることを主張している。そして、本を読んで「これから何か始めようと思う」という感想レベルから、具体的に行動を起こすかどうかが最大の課題である。


政治の話とかにも飛びながら、若干雑多な印象を受けるが、ファイナンス関連を中心としながらなるほどと思わせるところが多い本。
途中に「日本人は本当は変わろうとは思っていないのでは」という箇所があるが、実はその指摘は当たっていると思う。変わることでマイナス方向になってしまうことを非常に恐れ、結局は変わらないでほんの少し上積みすることを望んでいるのだと感じる。
「知の衰退」からいかに脱出するか?