スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

フューチャリスト宣言

梅田望夫さんの発言はもちろん「なるほど」と思うものの、ブログ等でも読ませてもらっているものの延長線上の感覚が多いが、茂木健一郎さんの語るエピソードは知らないものも多く、この二人の対談は相乗効果が強くて面白い。
特に、ネガティブな反応を嫌うというのはよく分かる。ちょっと言い過ぎかもしれないが、ネガティブな意見というのは時に「腐ったミカン」に近いものがある。純粋な人程そのネガティブさに影響を受け、しまいにはそちらを擁護しかねなくなる。ネガティブな人や意見から得ることはほとんど無く、日常生活においてさえ一緒に仕事をしたいとも思わない。
ポジティブで楽観的なことも伝染はするが、こちらは何かを産み出す方向に働く。少なくともネット上で不特定多数の人に対する本当の「倫理的」な表現はポジティブであるべきだということには全面的に賛成する。


ただし、Googleを中心とした様々なポジティブ表現に対して多くの人が感じる何か「違和感」が残るのは確かだ。
言われている程はGoogleやネット社会は凄くない、ということだろうか。
リアルの世界の影響力はネットよりもまだまだ強い。例えば、リアルの土台(大地)の上にネット上の柱(木々)が立っているという感じで、やはり個々の柱(木々)は土台(大地)に大きな影響を受ける。
少なくとも日本においては、所属する組織や学歴は今だに重要な要素を保っているし、梅田望夫さんや茂木健一郎さんが本を出したりテレビに出たりすることで大きく「有名」になっていることも事実のような気がする。ネット上の世界はまだまだ「増幅装置」という程度の位置付けなのかもしれない。
この本に書かれていることはまだまだ考える事も多いが、その感想を書こうとすると不思議とポイントがずれてしまう気がする...逆にそこに何かポイントがありそうだが。
いずれにしても、未来に常に期待するなら「感想よりも実践」が重要だろう。

フューチャリスト宣言