ミュンヘン
スティーブン・スピルバーグが監督の映画。
1972年のミュンヘン五輪でパレスチナ人ゲリラが11人のイスラエル選手を人質にとり、結局全員殺害した事件後を描いている。
暗殺場面のリアルさや、最後に強く主張される「復讐が本当に正義なのか」といった問題提起が印象に残る。明らかに9・11後のことも意識されている。
リーダー役のエリック・バナの演技は迫真に迫っているが、全体的に低く暗いトーンが漂っているので、集中して観る気が無いと最後まで辿り着かないかもしれない。この映画は終盤に向けて深く考えさせるだけに、多くの人に興味を持たせるならもう少し前半に工夫も必要だったかもしれない(それには反論も多いと思うけど)。