スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

東京奇譚集

今更ながら、昨年の本(短編集)を読んだ。
まだ最後の「品川猿」は未読だが、他の四編は村上春樹らしく、どれも喪失感漂う内容で、読み始めるとなかなかとまらない文体でもある。
「偶然の旅人」は珍しく”実話”ということを強調している。しかしこの作家が書くと実話っぽくなくなるから不思議だ。また「日々移動する肝臓のかたちをした石」は正直言って微妙...物語の始まりは良かったが、最後に無理矢理感がちょっとある。
とにかく、”ちょっとした謎、中流以上の生活感、多少複雑な男女関係”という村上春樹の特徴満載だった。
「ハナレイ・ベイ」で、主人公(女性)が女の子とうまくやる方法は三つだと言い切っていた。面白いので、メモ。

  • 相手の話を黙って聞いてやること
  • 着ている洋服をほめること
  • できるだけおいしいものを食べさせること

自分が実践することは無いですが...

東京奇譚集
東京奇譚集