スローな日記

気ままに書きます(ほぼ飲み日記)

凄まじい演奏と美しい音

ギター、特にアコースティックギターが好きなら絶対に聴くべきアルバムがMichael Hedgesの「Aerial Boundaries「である。
特に、このタイトル曲である1曲目はギター1本で弾いているとは思えない超絶テクニック満載の曲。技術のみでなく、音の質が非常に高い。凄まじい演奏繰り広げられつつ、とても澄み切った印象が全体的に漂っている。
Aerial Boundaries

Web2.0によるビジネスの考え方

現時点でWeb2.0をまとめるつもりは無いが、単なる日記でもあるし、たまには自分なりにざっと書くと...

Web2.0の構成

Web2.0というのは、マンネリ化しつつあったインターネット概念の区切りのためのもの、という気もするが、ビジネスを考えた場合、構成としてはある対象(データ)に対して「保持側」と「利用側」があって、

  • 保持側:誰かが何とかしてくれる状態に置いておく
    • プラットフォームとデータベース提供担当
  • 利用側:みんなが使っているものを自分用に使う

という位置づけで、さらに「保持側または双方にとってビジネスとして成り立つこと」という感じか。
どちらかというとP2Pというよりは、“クライアントサーバ型(の不特定クライアント形)”とでも呼ぶべきか。
(もちろん、単なる閲覧の第三者、つまり一般ユーザがいるが、これは利用側も兼務している)


「誰かが何とかしてくれる状態にして置いておく(放っておく)こと」はつまりロングテール狙いで、ここがリアルのビジネスと最も異なる部分。
強いて言えば“分野”のような大きな枠のみを決めて、あえて「不特定多数」のユーザをターゲットにしている。逆に言えばこれで「集合知」に関わることを可能としている。
そもそもロングテール部分のようなニッチな市場はリアルなビジネスにも存在しているが、収益効率が悪いために市場ではニッパチの論理が成り立っていた面もある。別の言い方をすれば、ロングテール部分の顧客の掘り起しがコストに見合わず、収益以外にプラスになる面もはっきりしていなかった、ということだろう。

破壊的イノベーションとの親和性

だが、ネットの世界では別だ。例えば、GoogleAdwords
これまでの、バナー広告が主流であったインターネット業界に対して、非常に安価なため個人レベルでも参加可能な広告市場を開拓していった。
バナー型広告はTV等の既存メディア広告の延長と言えるが、Adwordsはまさにインターネットならではの広告である。そして、これまでの広告を(多分)上回る収益を上げている。
このように、質的な変化から最終的にはこれまでの主流ビジネスを量的にも上回るようなものを産んでいるかどうか、がWeb2.0ではないだろうか。


つまり、これはイノベーションのジレンマで言う「破壊的イノベーション」である。
Web2.0の主張はイノベーションのジレンマの主張と相容れるものだ、と考えたい。重要なポイントは、「新しい市場(顧客)を開拓し、その市場とともに成長しているか」である。単に量的に広がった、というのではなく、質的にも変容してそれが以前の量を凌駕するかどうか、が重要である。


コストが圧倒的に低ければ、収入が低くても問題無い。
だから、新しい顧客を開拓することが容易になってくる。
例えば“印税生活がしたい”とかいう人がよくいるが、究極の形は確かにそれに近く、放っておいたものを誰かが買ってくれる、ということである。もちろん、最初に「放っておく」必要はある。
こちらから顧客を選ばずに、顧客から寄ってきてもらえるなら素晴らしい。
なおかつ、放っておいたものに付加価値が付いてより成長してくれるなら最高だ。


そして、これが実現出来るのはインターネット上ではやはり「不特定多数の情報」を扱いやすいというのも大きい。単にコストが圧倒的に低いということだけでなく、個々のバラバラに思える情報を「集合知(と言っていいかは不安だが)」という形でまとめる仕組みが作りやすいのも、ネット上の特徴であろう。

気になるもう一つの重要な点

ただし、もう一つ重要な要素がある。
Web2.0によって一般ユーザが大企業に太刀打ちできるような錯覚を感じることもあるが、これは結構困難である。
なぜなら、ニッチなものを探している人であっても大概は「大量の情報を保有する中からニッチなものを選択したい」と思っているからだ。
このために、サービスだけではなくデータが集まるためのプラットフォームが重要になってくる。つまり、どうしてもデータの保持側のビジネスになってしまうのはこれまでと変わらない気がする。でも本当にそうか?



次は「AmazonWeb2.0か?」...を具体的に考える予定

...その前に読み直し要か?